9月28日にお知らせを致しておりました、よつばくん
退院の折に余命宣告を受けましてから一日でも長く生きて欲しいと願っておりましたが、
10月1日、虹の橋へ旅立ちました。

小さな体で苦しいのに本当によく頑張ってくれました。
これまで、よつばくんの応援とご支援を頂きまして本当にありがとうございました。
今度の日曜日、pm5時にペットピア倉敷で葬儀をして見送ります。


預かりのTaeさんより、よつばくんの旅立ち報告とともに、
フィラリア症の恐ろしさと予防の大切さを小さな体で頑張って教え残してくれたことを
一人でも沢山の方に知って頂きたいので、
しっかりとフィラリアのことを書いて欲しいと言付かりました。


こんなにも愛くるしく可愛いよつばくんの大切な命を奪ったのはフィラリアです!!
よつばくんは、保健所から引き出した時すでにフィラリア症を発症していました。
飼い主さんさえ、しっかり予防してくれてさえすれば、
死ななくても良い病気で命をおとしてしまいました。




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2014/1/26、譲渡会に参加の時の写真です。




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(卒業犬ゆいこちゃんの里親様より頂いた元気な頃の写真です)


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(預かりTaeさんのブログより元気に譲渡会に参加していた時の写真です)




9/29、ご飯も食べられず、クレートに入りっぱなしのよつば
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朝も夜も苦しくて苦しくて眠ることが出来なかったよつばでしたが
9/30 大好きでたまらなかった預かりパパに
抱っこして貰って幸せそうな顔でやっと眠むることができました。
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そして・・・今日(10月1日)のお昼間、よつば君、推定7年の生涯を終えました。
本当に眠ってるかの様な顔をしています。
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フィラリア症の最後は、腹水による圧迫で窒息死。
息が出来きなくなってそれはそれは苦しい状態になります。

でも・・・よつば、Taeさん一家が朝出掛ける前の
眠ったままの同じ安らかなお顔だったそうです。

Taeさんは、家族をみつけてあげることができなくて
ごめんねとブログに書いていますが、
よつばくんは、Taeさん一家を自分の家族として自ら選んだのだと思います。
Taeさん一家の温かい愛につつまれてママとパパの愛をいっぱいいっぱい
受けることが出来ました。
カタプレシキーという病気があり、嬉しくて興奮すると失神してしまうので
大好きなパパの抱っこも、ずっと我慢だったけど抱っこもしてもらえて、
Taeさん一家と最後まで一緒にいることができて、
本当に幸せだったことでしょう。


よつばくんが命を落さなくてはいけなくなってしまった
このフィラリア症という病気について、あまりピンと来ない方も多いようで
私の分る限りで書きたいと思います。

まず、先にのべておきますがフィラリア症は
100%予防ができる病気だということを知っておいてください。
そして、犬を飼う以上このフィラリア予防も
飼い主としての責務であると認識して欲しいのです。



フィラリアは別名を犬糸状虫といいフィラリア成虫はそうめんそっくりの
姿をしていてメスで長さ30センチにもるそうで・・・・。

本当にフィラリアは怖い病気なんだということを多くの人に知って欲しいので
画像も載せて欲しいということなので意を決して載せたいと思います。

これがフィラリアの成虫です。
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フィラリアは心臓の右心室、肺動脈それに後大静脈等の静脈系を
寄生場所に しています。
ミクロフィラリア(フィラリアの赤ちゃん)を持った蚊に刺されると
蚊の体内に取り込まれたミクロフィラリアは2回の脱皮を経て
感染幼虫へと成長をします。
その感染幼虫を持った蚊に吸血されると、感染幼虫が刺された犬の
皮下に侵入していきます。
そして、体内移行幼虫に成長し皮下・筋肉などを通り血管を目指します。

皮下、筋肉を移動しながら、もう一度脱皮成長をし、未成熟虫になります。
ここまで成長すると血管内侵入できるようになります。
そして血管内に侵入した未成熟虫は血流に乗って肺動脈まで移動します。

肺動脈にたどり着いた未成熟虫は、肺動脈の中で成虫へと成長します。
この成虫というのが白く細長いそうめん状の虫体、フィラリアです。
フィラリアは犬の体内に幼虫の状態で侵入して、6ヶ月かけて成虫に成長します。
そして血液中にミクロフィラリアを産みはじめ増え続けていくのです。

進行が進むに連れて、心臓病、肝臓病、腎臓病などの色々な病気を引き起こします。
感染してしばらくは症状が何も現れない事も多く、
数年経って、じわじわとフィラリアは肺の血管や心臓を傷つけて行きます。
症状が出てきた時にはフィラリアにかなり長い間寄生され、
心臓や臓器が痛めつけられ続けてられているということになるのです。

末期にはお腹に水がたまって膨れる、意識がなくなる、
血尿がでる、血を吐くなどの症状が現れ、やがて死に至ります。
末期の場合は投薬などもできないためにただ犬を休ませることしかできません。

フィラリアの症状は末期には犬にとって非常につらいものになります。

とあるブログで拝見致しましたが、とてもわかりやすい例えをしてくれていました。
肺と心臓がぼろぼろになって、腹水もたまっている状態というのは、
呼吸をしたいんだけれども、うまく呼吸をする事が出来ず、
のたうち回りたいけれども、それすら出来ない、
想像を絶する様な苦しい状態です。

これを例えて言うならば水面に沈んで、細いストローだけを水面に出し、
頭の上に石を置かれて、そこからしか呼吸できない様なもので・・・
だんだん腹水で横隔膜が圧迫されてくるという状態は、
ただでさえ細くなっているストローを、さらに横から指でつままれて、
呼吸しようとしても、空気を吸う事が出来ない様な状態なんだそうです。

フィラリアで腹水がたまって亡くなる最期というのは、
それくらい、悲惨な亡くなり方となるそうなんです。

想像して見てください。
息をしたくても息ができない状態を・・・。
耐えるに耐えられず、苦しくて苦しくて・・・・
もう殺してくれ!!といいたくなるのではないでしょうか?
本当に恐ろしい病気です。

ここまで恐ろしい病気なんだよということを知らない人も多いですよね?
まだまだフィラリア予防に関してピンと来ない方が多いと聞きます。

そして、うちは蚊が少ないので大丈夫だろう。
うちは蚊取り線香を焚いてるから大丈夫だろう。
うちは室内で飼育してて蚊は入ってこないから大丈夫だろう。
うちは高層マンションだから蚊なんていないから大丈夫だろう。

全部、「だろう」です。

「だろう」ではなくて、後悔しないために
こんな苦しみを愛する犬に与えることがないように、
しっかりと確実にフィラリア予防をしてあげてください。


岡山は暖かいので蚊も早く飛び始めて遅くまで飛んでます。
4月~12月までしっかりと予定日を決めてきちんと
1ヶ月に1度御薬を飲ませてあげるだけ100%予防ができます。


よつばくんが身を挺して教えてくれたことを無駄にしないように・・・!!
お願いです。何度もいいます。

よつばくんのように苦しい思いをして死ななくてもいい病気で
命をおとしてしまうことがないように、しっかりと予防をしてあげてください。


愛犬の健康を守ってあげる事が出来るのは飼い主さんだけなのですから。。。


預かりTaeさんからのメッセージも御覧ください↓

よつばhistory


行ってらっしゃい




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よつば見送りました~安らかに眠れ~
もあわせて御覧ください。

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